大学生も本を読む

大学生の僕が読んだ本の紹介など

「さとり世代―盗んだバイクで走り出さない若者たち」原田曜平

この本は、著者である原田曜平が、彼がリーダーを務めている博報堂ブランドデザイン若者研究所に所属する若者(主に大学生)と、『さとり世代』と呼ばれる現代の若者について議論した内容が対談形式で書かれています。

 

この本に書かれている『さとり世代は「面倒臭い」が最上位概念』『さとり世代は小さい消費ちょこちょことする』『さとり世代は社長になりたくない』などなどは実際自分にも当てはまりますね。実際、『社長になりたくない』について本の中の大学生の言った『責任が伴う感じがいや』『別にトップじゃなくても、できることはあるんじゃないかな』はよくわかります。責任が伴うくらいならもっと下の位でもいい、と思ってしまいます。

 

また最後にバブル世代の人たちとさとり世代の人たちの対談があるのですが、バブル世代の人の価値観は自分にはよくわかりませんでした。なぜ車がほしいのか、なぜ海外旅行に行きたいのか、そのことについてバブル世代の人たちが説明しているのですが、僕には理解しにくいことでした。

 

僕は「さとり世代」でいいです。

 

 

ドイツの本

ファウスト西部戦線異状なしを読んでいる途中です。

 

大学での第二外国語にドイツ語を選択しているので、せめて少しぐらいドイツのことを知っておこうと思い、ドイツの文学やらドイツ人の生活やらの本を少しずつ読んでいるところです。ドイツ語のほうもちゃんと勉強してゆくゆくはドイツ語で軽い本を読めるくらいにはなりたいですね。別にドイツに行ってみたいわけではないのですが、日本語以外の言語で文字が読めると何かうれしいのでそれだけでモチベーションを保ってます。

 

ドイツ語は英語と似ている言語みたいに言われているけれど、3か月勉強してみて思ったことは、似ているところはあるけれど違うところのほうが多いので結局英語を勉強しているからと言って楽になるわけではない気がします。(ほかの言語を勉強してないので、ほかの言語はもっと難しいのかはわかりませんが。)

 

とにかく、どうせ勉強するなら軽い本を読めるくらいにまでなりたいです。

「大学教授という仕事」杉原厚吉

知っているようで謎に包まれている大学教授という職業。

大学教授の仕事と聞けば講義をすることと研究をして、その内容の論文を書くことくらいは思いつきますが、それ以外に何をしているのかはあまり見たり聞いたりしませんね。

 

この本では、それら以外に研究の学生指導、研究費の獲得、入学試験作成、著作活動、他大学への非常勤講師などといった仕事があり、その内容がどういったものか、といったことが書かれていて、一般の人や学部生には知られていない大学教授の仕事を見ることができます。

 

僕自身、教授がこんなにもいろいろな仕事をしていることに驚きました。それでいて著者は『ストレスの少ない職業』といえるのですから、やりがいのある職業なんでしょう。

 

ただ、この本で紹介されているのは大学教授である著者の仕事であり、著者自身も『大学教授の全体像はとてもつかみきれるものではなかった。大学教授という生きものは一種類ではない。昆虫に何千何万という種類があるように、大学教授も何千何万という種類があるようにみえる。』と言っており、大学教授の仕事は人によってさまざまなようです。

 

自身の学校の教授の仕事を観察してみるのも面白そうですね。

 

大学教授という仕事 増補新版

大学教授という仕事 増補新版

 

 

「生き延びるための作文教室」石原千秋

僕がブログで感想記事を書こうと思いブログを作ったものの「自分作文苦手だった」と思い返し、まず作文の書き方を勉強するために図書館の「作文」のコーナーをうろうろしていたとき、たまたま目についたのがこの「生き延びるための作文教室」でした。

 

この本は『14歳の世渡り術』シリーズの一つで、対象者は中学生だそうです。

しかし、大学生になっている僕が読んでも勉強になることがありました。

 

著者は学校空間は「ガラスの壁」に囲まれていて、その中では、唯一道徳的に正しい答えしか出してはいけないようになっていると考えており、その状態を嘆きながらも、せめて、そのような学校空間の中でどのようにして「個性的に見える」作文を書いていくのかを本書に連ねています。また最後のほうの章で「坊ちゃん」を例にして「個性的に見える」読書感想文の書き方が書かれています。

 

僕自身、小、中、高校生の時に作文を書きなさいといった問題や宿題が出たときは、本書でいう「ガラスの壁」をうっすらと感じていました。その中で何か書こうとするとやはり当たり障りのないものになるので、作文が面白くない、むしろ苦痛と思うほどでした。

 

僕が中学生の頃にこの本を読んでいればせめて作文が面白くないとは思わないくらいにはなっていたかもしれません。

 

 

生き延びるための作文教室 (14歳の世渡り術)