「大学教授という仕事」杉原厚吉
知っているようで謎に包まれている大学教授という職業。
大学教授の仕事と聞けば講義をすることと研究をして、その内容の論文を書くことくらいは思いつきますが、それ以外に何をしているのかはあまり見たり聞いたりしませんね。
この本では、それら以外に研究の学生指導、研究費の獲得、入学試験作成、著作活動、他大学への非常勤講師などといった仕事があり、その内容がどういったものか、といったことが書かれていて、一般の人や学部生には知られていない大学教授の仕事を見ることができます。
僕自身、教授がこんなにもいろいろな仕事をしていることに驚きました。それでいて著者は『ストレスの少ない職業』といえるのですから、やりがいのある職業なんでしょう。
ただ、この本で紹介されているのは大学教授である著者の仕事であり、著者自身も『大学教授の全体像はとてもつかみきれるものではなかった。大学教授という生きものは一種類ではない。昆虫に何千何万という種類があるように、大学教授も何千何万という種類があるようにみえる。』と言っており、大学教授の仕事は人によってさまざまなようです。
自身の学校の教授の仕事を観察してみるのも面白そうですね。